美しいまま変わらない少年の姿

記憶を手繰ってみても、メンデルスゾーンのチェロ・ソナタの存在も知らなかった。でも作曲家の中で全作品がCD録音として聴くことができるようです。
今日はじめて聞いたのに前から知っていたような錯覚に誘ってくれる人懐こしさ。そこが優しい姉さんの胸のゆりかごで育んだ少年の音楽の特別な美しさ清々しさなんだ。

 
 
 


記事を読む

1600〜17世紀イタリア・バロック小品集[あなたが選ぶクラシック音楽・番外]

「あなたが選ぶクラシック音楽」を教えて下さい。

尋ねられて、わたしが最初に指折るのは「モンテヴェルディ:聖母マリアの夕べの祈り」。オペラのヴェルディと聞き違いをされることがあって、そもそもクラシック音楽は・・・と紐解く必要に迫られます。

色々話して、結局「へぇ」となって一曲を推薦するだけで終わりがちです。 大概においてバッハから指追われがちですよね。学校でクラシック音楽を学ぶ時にバッハ、ヘンデル、ハイドン、モーツァルトで始まるからだと考えてます。

そこには日本の音楽大学がフランス派か、ドイツ派かという政略関係が裏事情としてあった弊害なのですが。

最も古くはヒルデガルト・フォン・ビンゲンという作曲家から聴き進んで欲しいところなのですが、クラシック音楽というよりもヨーロッパのワールドミュージックの大元という風情なので、ヴァイオリンやらトロンボーンやらという親しみある楽器を使った音楽として1610年をクラシック音楽のスタートとしていいと、わたしは考えています。

17世紀イタリア・バロックの極上の響きに酔いしれる、これからの名盤

1600 -de Macque, Gabrieli, Merula : Alessandrini / Concerto Italiano

より表情豊かな音楽が好まれるようになった「1600年」という時代をテーマに、ガブリエーリやフレスコバルディなど、イタリア・バロック初期を代表する作曲家たちの珠玉の作品が詰まっている。 イタリア・バロックの多様な曲調を存分に楽しめます。

古楽界の大御所コンビ、リナルド・アレッサンドリーニ率いるコンチェルト・イタリアーノによる17世紀器楽アンサンブル小品集。 今回も美しいアンサンブルを聴かせてくれます。作業の片手間に聴くもよし、ゆったりと聴きいるもよし。弦楽器と鍵盤楽器によって奏でられる、軽やかかつ高貴なイタリア・バロックの響きに心癒されるでしょう。 【収録情報】 – 作曲者不詳(ロッシ?):幻想曲 – ガブリエーリ:4声のカンツォーネ『悪魔につかれた女』 – メールラ:4声の器楽カンツォーネ第1集より 第5番『ラ・クレマスカ』 – デ・マック:コンソナンツェ・ストラヴァガンティ – フレスコバルディ:4声のカンツォーナ第5番 – メールラ:半音階的カプリッチョ – サルヴァトーレ:フランス風カンツォーネ第2番 – → 記事を読む